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医療施設設計のポイント5

1.明るい病院

 自然光にあふれたロビーにすることが大切ですが、計画上中廊下等になってしまい人工照明に頼らざるを得ない、そんな場合でもトップライトや間接光、そして木質系の内装材により、暖かく柔らかい空間が演出できます。中庭やトップライトの活用、素材の選択と色彩計画が重要です。

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明るいホール
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トップライト
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2.患者と医療者双方が使いやすい施設(動線計画)

 ナースステーションを中心にスタッフの視線が行き届くような配置計画とします。診察室、処置室、検査室の患者様の動線と、看護師や医師の動線が交錯しないようにレイアウトを考えます。カンファレンスや医局、医師休憩室など患者の動線からは、はずれた位置に配置します。
病棟平面図(改修後のみ).jpg

3.ユニバーサルデザイン

 すべてにおいて安全性が求められるのが医療施設です。便所、浴室、家具、扉、手摺、床の素材について、安全で耐久性、抗菌性のある素材とディテールを選択します。わかりやすい施設とするには、サイン計画とカラースキームは重要です。
 

29-5だれでもトイレ.jpg 29-6サイン.jpg

4.設備計画

 医療機器の配置は医療行為に大きく影響しますが、それを支えるが設備計画です。電源については普通電源と非常電源、そして絶対に停電があってはならない電源の3種類のコンセントに区分していただきます。また、X線やMRなど大型の機器は特別な配電盤が必要になりますので、機器の選定はお早めにお願いします。

 空調についても、感染症対策で陰圧もしくは陽圧にしなければならない部屋、クリーンルームなどの特別室の配置は重要です。給湯や換気が必要な箇所など、各室ごとに機器配置図と設備配置図シートを作成します。ナースコール、医療ガス、院内LAN、PHSなど配置シートにすべて記入して設計に反映します。

ヒアリングシート.jpg
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5.クリーンゾーンと汚染ゾーン

 患者の感染と院内汚染を防ぐために外部からの物の搬入ゾーンと減菌されたエリアを区分し、ものの流れをパスボックス、人の流れを更衣室や減菌手洗いで区分します。手の汚染を防ぐために、自動扉やエアシャワーなどの装置や特殊空調設備(ヘパフィルター)を設置してクリーンゾーンと汚染ゾーンを明確に区分します。これは調理室も同様です。注意しなければならないのは、汚物などをクリーンゾーンから搬出するエレベーターなどで給食の台車やクリーンな機材と交錯しない動線をとることです。

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クリーンゾーンの手術室
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手術室の全室

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