リフォーム・リニューアルにあたって、事業性や機能性の向上、医療法上の改善を行うのと同時に、既存不適格や違法な部分をどうするか、事前に充分な検討をする必要があります。医療法、医療技術と同様に建築法規や建築技術は時代と共に変わっていて、有害物質や思わぬ既存不適格事項が見つかったりします。現況調査を充分に行い、法規上、機能上の問題点を事前に整理し対策を立てる必要があります。
昭和56年度以前の竣工の建物であれば、多くの場合耐震診断が必要となり、増築などについてはIs値0.6以上の補強が必要となります。もしそうなっても患者様や入居者様に迷惑をかけないように、また病院機能にもできるだけ影響の少ない方法で補強をします。
方法によって、建物を使いながらの工事も可能です。補強をデザインします。
<ブレースによる補強>
<スチールブロックによる補強>
<壁の補強>
<免震工事>
免震スリット 免震スリット
積層ゴム支承
劣化診断は主に建物の外装や防水、設備機能のチェックを行うことです。そしてその結果を踏まえて20年の長期修繕計画と5年の短期修繕計画を立てます。建物の機能は経年変化により劣化が進んでゆき、同時に時代の技術は進んでゆきますので、機能を向上させる手段を講じないと最新の他の建物よりもグレードが落ちることになります。従って機能向上のための改修が必要となりますが、新しい医療機器の導入や他の改修とあわせて工事を行うのが合理的です。
手術室の改修で機能向上
いざ工事を始めようとしても、患者様がいるわけですから少しずつ工事を進めていくしかありません。何期かに分けて、2~3ヶ月ごとに部分的に工事を進めるのです。そこで重要なのが安全の問題です。
(1)設備系統の機能を確保しておかないと医療業務に支障がでます。
(2)工事中事故が起こった際の、建物内の人の避難経路を確保します。
(3)日中夜間のセキュリティの管理に配慮します。
これらを安全計画書という形で整理し、関係官庁にも協議する必要がある場合もあります。
工事には騒音、振動がつきものですが、入院されている患者様の迷惑にならないように、無騒音・無振動の工法で工事を行います。最近は技術も発達してきていて、コンクリートの解体や内装工事の解体を最新の技術で影響の少ない工法を選定していきます。
事務所紹介 |
スタッフ紹介 |
|
作品紹介 |
お客さまの声 |
費用について |