ICUのデザイン

理想的なICU・・・
 
院内感染を予防、治療エラーなし、患者が快適に過ごせる
 
これらを実現できるICUの計画とは
 

①重症度に対応できる設備の設置

メディカルハンガーなどの天井吊の設備機器は頭部や気道へのアクセスが
良くなります。生命維持システムの確保も重要です。
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②窓やインテリアに配慮する

窓があることで方向感覚が改善され、生体リズムの変調が防止できます。また外部の自然を眺められます。

インテリアでは暖色を用い、暖かみのある雰囲気が望ましいでしょう。
 
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③音環境に配慮する

天井などに吸音材を使用したり、壁や床も音が反響するようなタイルを避けます。
館内放送もコントロールする必要があります。
 

④光環境に配慮する

治療過誤を防ぐためには高照度が必要ですが、患者にとってはまぶしすぎる場合があります。
そこで、タスク・アンビエント・ライティング※の手法を用いて計画をします。

※タスク・アンビエント・ライティング:壁や天井のアンビエント(周辺環境)照明で全体を照らし、タスク(作業)照明で局部的に照らす。
 

⑤近接したナースステーションと情報管理

ナースステーションが近接していて、どのベッドも見渡せるような平面計画が理想的です。
また他の部局とネットワークにより情報を共有できるシステムが確立されていることが重要です。

病床でデータ入力ができ、そこからネットワークに接続できる状態にします。
 

⑥ベッドサイドのスペース

ベッドや機材の配置にも工夫が必要です。
 
多くの機材が並ぶことが想定されますが、そこで検査、治療を
行えるようなスペースを確保しなければなりません。
 
メディカルハンガー0003.png
メディカルハンガー

⑦空調システムの配慮

院圧、陽圧のコントロールができ、全外気空調システムやHEPAフィルターなどの高度空調システムを計画します。
 

⑧個室ICUの設置

院内感染防止のために、新規入院患者を収容できる個室ICUを設置します。病院内での患者搬送率を下げることで、患者のリスクを低減できます。
 
 

病院設計のポイントはこちらから

1.ハイブリッド手術室.jpg 2.ICU.jpg 3.臨床検査室.jpg
4.病室(個室).jpg 5.病室(多床).jpg 6.リハビリ.jpg
7.救急治療.jpg 8.透析.jpg 9.進化手術室.jpg


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